日蓮宗 現代宗教研究所
Nichiren Buddhism Modern Religious Institute
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 平成十年度現代宗教研究所事業報告

1、教化研究会議
 (1)第三十回中央教化研究会議
  期  日 平成十年九月三日(木)・四日(金)
  会  場 東京ヒルトンホテル
  宿  泊 東京ヒルトンホテル
  参加人数 一七四名
  開催趣旨
   @中央教化研究会議は、広く法華経教化について論議し、具体的方策を樹立することを目的に開催されます。
   A中央教化研究会議は、各管区の教区教研運営委員を中心として、教区・管区での教化活動の現状を話し合い、お題目総弘通運動推進に係わる諸問題を検討致します。
   B各部会での討議を通して、教学の現代化、教育問題、社会問題等に取り組み、問題の把握、解決、教材資料の作成をめざします。
   C論談を通して、日蓮一門、地涌の菩薩としての意識をたかめます。
  統一テーマ
   「誓願」〜現代に立正安国論を読む〜
  全 体 会
   (1)基調講演
    @「戦後日本の国家意識と立正安国の実践」
伊藤瑞叡(立正大学仏教学部教授)
    A「現代に『立正安国論』をよむ」
中濃教篤(現宗研顧問)
   (2)両先生に聞く
    「現代社会における立正安国とは」
  特集コーナー
   「顕正会とは何か」
  部  会
   第一現代教学部会
    「本門仏立宗の七五〇運動」
   第二現代教化部会
    「それぞれの世代にとって『クニ』とは何か」
   第三現代教育部会
    「本宗寺院の法器養成とその問題点を考える
〜法器養成における母親の影響〜」
   第四現代社会問題部会
    「現代の危機に我々はどう向き合うか」
  開催方式
   @部会制により会議を行なう。
   A参加者は、事前に送付された会議資料・参考資料などをもとに一部会を選ぶ。
   B参加者は、会議資料・参考資料などをもとに準備をすすめる。
   C会議において討議されたものは、教区の教研会議の資料や今後の教化に役立てられるようにまとめる。
   D各教区教研会議における成果の発表として、教区・管区並びに教化センターで作成された教箋等の教化資料を会期中展示室を設けて展示し、教化情報コーナーで宣伝する。尚、各寺院で発行のものは、各管区(教化センター)に委託して展示する。
  日  程
   第一日目 九月三日(木)
    受   付 九時〜九時三十分
    開 会 式 九時三十分〜九時五十分
    基調講演(1) 九時五十分〜十時五十分
    基調講演(2) 十一時〜十二時
    教化情報コーナー 十二時〜十三時(昼食会場にて)
    昼   食 十二時〜十三時
    両先生に聞く 十三時〜十四時三十分
    部会別討議 十五時〜十七時三十分
    懇 親 会 十八時〜二十時
   第二日目 九月四日(金)
    朝   食 七時三十分〜九時
    部会別討議 九時〜十一時三十分
    昼   食 十一時三十分〜十二時三十分
    特集コーナー 十二時三十分〜十四時
    全体会議 十四時〜十四時五十分
    閉 会 式 十四時五十分〜十五時
    解   散 十五時
  参 加 者
   宗務所長より推挙委嘱された教区教研運営委員、或いは各部会に関心があり継続して取り組める管内教師(管区二名)
※第一日目の基調講演・両先生に聞くは本宗教師を対象に公開。
 (2)教区教化研究会議
  十数区にて開催した。開催日時・テーマ次の通りである。
  ●第二十二回京浜教区教化研究会議
   平成十年三月十一日 品川プリンスホテル新館にて開催
   テーマ「脳死は人の死か、臓器提供は布施行・菩薩行か」
  ●第七回北関東教化研究会議
   平成十年三月二十六日・二十七日 群馬県伊香保町福一にて開催
   テーマ「新新宗教について―新新宗教の教義とその対処法―」
  ●第二十二回中四国教区教化研究会議
   六月四日・五日 高知県高知市サンライズホテルにて開催
   主題設定「二十一世紀へ向けての私たちの誓願の実践」
   基調講演「ターミナル・ケアを支える日蓮宗教師の役割」
柴田寛彦(日蓮宗医療問題研究会)
   分 散 会「現代社会における命の様々な問題」
       [自身の死・家族の死・檀信徒の死について考える]
   特別講演「終末医療現場の現状」
   村井淳志(医療法人愛和会高知愛和病院委員長)
  ●第十八回九州教区教化研究会議
   六月十日・十一日 佐賀県佐賀市ホテルニューオータニ佐賀にて開催
   基調講演「地球環境問題は私達にとって何なのか」三原正資(現宗研嘱託)
   分科会メインテーマ「誓願」
   第一分科会「新興宗教への対応」
   第二分科会「情報化社会の布教」
   第三分科会「精神医療」
  ●第二十八回近畿教区教化研究会議
   七月七日 奈良県香芝市妙宏寺にて開催
   統一テーマ「お題目総弘通運動を推進しよう」
   本年度テーマ「創価学会を折伏する『検証小樽問答』
   全体会・再現・講演・鼎談
  ●第二十二回北海道教区教化研究会議
   八月二十五日 北見市学宝寺にて開催
「少年犯罪と法華経的対応」管野啓淳(日蓮宗宗立谷中学寮寮監)
  ●第十五回北陸教区教化研究会議
   十一月六日 新潟県柏崎市ホテル登久満にて開催
   記念講演「最近の新宗教の動向と日蓮主義について」西山 茂(東洋大学社会学部長)
   部会別討議
   教化伝道部会(富山管区)
   「インターネットで布教活動」
田島辨正(現宗研研究員)
   寺院経済問題研究部会(福井管区)
   「地方小寺院の経済的な基礎体力向上を考える
〜まず、自分でやってみること〜」
発題者 野村環右
  ●第十七回東北教区教化研究会議
   十一月五日・六日 宮城県仙台市ホテル法華クラブ仙台にて開催
   テーマ「『葬儀』―多様化する今日の状況を考える―」
   基調講演「今日の多様化する葬儀事情」
菅原裕典(仙台すがわら葬儀社専務)
  ●第二十二回中部教区教化研究会議
   十一月二十五日 岐阜県岐阜市勤労福祉センターにて開催
   テーマ「誓願―荒廃した現代の心をどう立て直すか」
   基調講演「道」渡辺時夫(岐阜刑務所副看守長)
   分科会
   第一分科会「布教活動と環境問題」
   第二分科会「青少年の心の教育について」
   第三分科会「インターネットを中心としたコンピューターの活用方法について」
  ●第二十三回山静教区教化研究会議
   平成十一年一月二十日 静岡県掛川市掛川パレスホテルにて開催
   講演「医療と宗教」
柴田寛彦(日蓮宗医療問題研究会)
  ●第二十三回京浜教区教化研究会議
   平成十一年二月二十三日 神奈川県横浜市妙蓮寺にて開催
   講義「人生の終末を支える宗教者の役割
―ビハーラ活動のすすめ―」
柴田寛彦(日蓮宗医療問題研究会)
     「終末期医療の宗教的実践」
吉田永正(現宗研嘱託)
   パネルディスカッション2、研究・調査活動
 (1)新宗教研究・伝道教団研究の各プロジェクトにおいて、それぞれ調査・研究を進めた。
  ●新宗教研究プロジェクト(中濃教篤顧問、伊藤立教嘱託、石川修道・貫名英舜・影山教俊・中井本秀・岩渕真永・望月昌光各研究員)
 日蓮正宗の講組織から派生する新興団体の研究と資料の収集と報告書を作成した。
  ●伝道教団プロジェクト(井本学雄・久住謙是各顧問、伊藤立教・宮淵泰存・奥田正叡・岩本泰寛各嘱託、石川修道・岩渕真永・中井本秀・馬渡竜彦各研究員)
 本宗の伝道組織を歴史を踏まえて研究し、教団の活性化を計るために行った佐渡ヶ島の調査の報告書作成の作業に取り組んだ。
 (2)中央教研部会別研究
  ●日蓮宗医療問題研究会(蟹江一肇顧問、柴田寛彦・奥田正叡・古河良晧・山口祐光・渡辺公容各嘱託、今田忠彰)
 九月八日、日蓮宗ビハーラ講座カリキュラム内容検討のため新潟県長岡西病院を訪問した。平成十一年二月八日・九日・十日、池上本門寺朗峰会館に於いて、平成十年度ビハーラ講座を開催した。
  ●青少年問題調査研究会(竜沢泰孝嘱託、影山教俊・小澤惠修各研究員)
 いじめ問題の資料収集と今後の調査研究のあり方について話し合った。
 (3)研究講座・教化学研究集会・研究懇談会を開催した。
  ●平成十年三月二十六日、第三十回教化学研究集会
を新潟県新潟ワシントンホテルにて開催した。
「地球環境の再生と仏教の役割」
福岡克也(農学博士・立正大学経済学部教授)
  ●三月三十日、公開講座教団研究セミナーを東京都新宿区常圓寺にて開催した。
「本宗における講組織の歴史を通して教団のあり方を考える」
中尾 堯(文学博士・立正大学文学部教授)
  ●五月十三日、第三十一回教化学研究集会を東京都新宿区常圓寺にて開催した。
「日蓮聖人の平家物語受用を通して布教教化のあり方を考える」
今成元昭(文学博士・前立正大学教授)
 (4)研究発表
  第五十一回日蓮宗教学研究発表大会にて研究発表を行った。
  「河口慧海の諸宗批判について」
早坂鳳城(現宗研主任)
  「日昭上人伝研究の一考察―名瀬妙法寺蔵墨筆古本玉沢手鑑を手掛りとして―」
久住謙是(現宗研顧問)
  「日蓮聖人の世界観」 三原正資(現宗研嘱託)
  「日興上人『本門寺根源』初期道場の位置について」
石川修道(現宗研研究員)
  「天台止観に見られる治療法―律蔵とインド古典医学書の比較から―」 影山教俊(現宗研研究員)
 (5)研究例会
  ●研究員が各自のテーマに沿って研究・調査を行い、その成果を日蓮宗教学研究発表大会にて研究発表をするために、前項の各研究員がその研究の一部を発表し、研究の一助とした。
  ●前項以外に研究発表を行った研究員の発表テーマと発表者は、以下の通りである。
   「天台止観に見られる二種の身体観」影山教俊
   「現代の若者の心のありよう」貫名英舜
   「中世初期南部に於ける戒律復興について」
蓑輪顕量
   「私の教化学とその実践」竜沢泰孝
   「教化学の方途と課題」早坂鳳城
   「房州における『サンカと産鉄民』の一考察」
石川修道
   「授記された声聞は如何にして成仏するか―大乗仏教諸経論に見られる声聞成仏論―」中井本秀
   「『宗教活動にかんするガイドライン』について」
貫名英舜
   「転換期の挑戦―教化活性のポイント―」
三原正資
3、出版・資料収集
 (1)「現代宗教研究」第三十三号を編集し、全教師に配付した。
 (2)教団史研究資料の一つとして、各種資料より「平成九年日蓮宗年表」を作成し、配付した。
 (3)新宗教プロジェクト会議報告を小冊子とし、全教師に配布した。
 (4)新宗教関係資料を収集し、保管した。
 (5)各種伝道教化に関する資料を収集し、保管した。
 (6)伝道・教化・研究に必要な図書を購入した。
 (7)今年度購入・寄贈図書のコンピュータ管理のための蔵書整理とデータ作成を行った。
 (8)布教・教化・伝道に関するビデオを購入し、保管した。
4、研究交流・会議
 (1)六月二十九日、第十三回「教化センター連絡会議」を開催した。会議では、各センター発行の布教・教化・伝道資料の交換が行われるとともにセンター運営に関する問題点と各センター間の交流推進について話し合われた。
 (2)五月十九日、真言宗豊山派宗務所にて真言宗豊山派教化センター主催による「第十八回各宗派教化関係研究機関連絡協議会」に参加した。今回は、「現代社会問題に宗団はいかに応えるか」をテーマに各教団の取り組み方や基本姿勢などを発表し、「いかに応えるか」について意見交換を行い、各教団の掲げる教化の方策が現代社会に本当に応えているか、また、その成果をもたらしているかについて具体的な話し合いが行われた。また、各教団・研究所発行の関係資料を交換し研究交流を深めた。
 (3)顧問会議・嘱託会議・研究員会議を開催し、研究所並びに研究のあり方などについて討議し、内容の充実に努めた。
 (4)教区・管区主催の各種研究会議・研究会などに出席した。

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