日蓮宗 現代宗教研究所
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編集後記
▼“ブルー”それは水の色、空気(大気)の色、そして私たちの住む地球の色である。ブルーは、私たちに安心感を与え、そしてこころを静めてくれる。旧ソ連のガガーリン中佐が、人類初の宇宙飛行で「地球は青かった」といったのは一九六一年のこと。その美しいブルーの星地球を、人類は汚し、破壊しようとしている。「今此の三界は皆是れ我が有なり」とは法華経譬喩品の一節であるが、地球(環境)の汚染、破壊はまさに仏を穢すことに他ならない。宗教者として、いや一仏教信者として、自らの問題として真剣に対処する必要があろう。
▼「誓願」は、日蓮聖人立教開宗七五〇年に向けてのテーマである。とかく事業面にのみ心が奪われがちな中にあって、本来なすべきことを常に確認していくことは重要なことである。そこで、教化学の浅井先生の講演は、原点であるところの日蓮聖人の誓願をあらためて学ぶという点で意義あるものとなり、現代において宗祖の誓願を自らの誓願として「西天開教」を成し遂げられた藤井日達師についての今井師の講演は、日本山という枠を超えて我々への大きな警告となった。また、教団研究セミナーでの望月先生が指摘された優婆塞・優婆夷を含めた教団の組織化は、七五〇に向けて大いに考えていくべき点である。
▼昨今「医療と宗教」への関心は高い。高齢化社会にあって、新しい死(生)の文化を考えるうえで、ユーモア感覚を身につけることの重要性をユーモアを交えて語られたデーケン先生の講演、並びにシンポジウムでの各先生方の意見は、これからの宗教者の役割を示すものとなった。
▼正しい教えによって政治が行われるべきことは、宗祖の主張されるところであり、聖徳太子の「十七条憲法」はまさにその実例である。しかし、その意味をはき違え、政治の為の宗教になり、一部の人の私利私欲の為の教団になることは、決して許されるべきものではない。
▼御講演賜りました諸先生、また御執筆・御寄稿下さいました先生方に心より御礼申し上げ、ここに現代宗教研究第三十二号をお届けします。(竹岡記)

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