日蓮宗 現代宗教研究所
Nichiren Buddhism Modern Religious Institute
| 所報第32号:427頁〜 |
平成九年度事業報告 |
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平成九年度現代宗教研究所事業報告
1、教化研究会議
1)第三十回中央教化研究会議
期 日 平成九年九月四日(木)・五日(金)
会 場 東京ヒルトンホテル
宿 泊 東京ヒルトンホテル
参加人数 一九一名
開催趣旨
○1中央教化研究会議は、広く法華経教化について論議し、具体的方策を樹立することを目的に開催されます。
○2中央教化研究会議は、各管区の教区教研運営委員を中心として、教区・管区での教化活動の現状を話し合い、お題目総弘通運動推進に係わる諸問題を検討致します。
○3各部会での討議を通して、教学の現代化、教育問題、社会問題等に取り組み、問題の把握、解決、教材資料の作成をめざします。
○4論談を通して、日蓮一門、地涌の菩薩としての意識をたかめます。
統一テーマ
「誓願」〜二十一世紀 私たちの立正安国を問う
全 体 会
1)基調講演
「但行礼拝の行者藤井日達師の問いかけるもの」今井行順(日本山妙法寺長老)
2)中央教研第三十回記念公開講演
「新しい死の文化を求めて」
アルフォンス・デーケン(上智大学教授)
3)シンポジウム
「ターミナル・ケアを支える宗教者の役割」
部 会
第一現代教学部会
「私達は、何を目指し、誰の為にお題目を唱えるのか。」
第二現代教化部会
「果して現代は無宗教社会なのか?」
第三現代教育部会
「あなたなら、どんな教育を求めますか?」
第四現代社会問題部会
「現代社会におけるいのちに関する様々な問題を考える。」
開催方式
○1部会制により会議を行なう。
○2参加者は第一日目の部会プレゼンテーションにて一部会を選び、各部会毎に討議をする。
○3参加者は、事前に送付された会議資料・参考資料などをもとに準備をすすめる。
○4会議において討議されたものは、教区の教研会議の資料や今後の教化に役立てられるようにまとめる。
○5各教区教研会議における成果の発表として、教区管区並びに教化センターで作成された教箋等の教化資料を会期中展示室を設けて展示する。尚、各寺院で発行のものは、各管区(教化センター)に委託して展示する。
日 程
第一日目 九月四日(木)
受 付 九時〜九時三十分
開 会 式 九時三十分〜九時五十分
部会プレゼンテーション 九時五十分〜十時十五分
基調講演 十時十五分〜十二時十五分
昼 食 十二時十五分〜十三時
部会別討議 十三時〜十七時
記念祝賀懇親会 十八時〜二十時
第二日目 九月五日(金)
朝 食 七時三十分〜九時
記念公開講演 九時〜十時四十分
シンポジウム 十時五十分〜十二時二十分
昼 食 十二時二十分〜十三時二十分
全体会議 十三時二十分〜十四時二十分
閉 会 式 十四時二十分〜十四時三十分
解 散 十四時三十分
参 加 者
宗務所長より推挙委嘱された教区教研運営委員、或いは各部会に関心があり継続して取り組める管内教師(管区二名)。
※第二日目記念公開講演・シンポジウムは本宗教師を対象に公開。
2)教区教化研究会議
十教区にて開催した。開催日時・テーマは次の通りである。
)第二十一回中四国教区教化研究会議
六月四・五日 山口県小郡町山口グランドホテルにて開催
主題設定「立教開宗七五〇年、誓願の実践へ向けて」
基調講演「立教開宗七五〇年、誓願の実践へ向けて」石川浩徳(現宗研所長)
「終末医療現場の現状と日蓮宗教師の現場参加の可能性について」
柴田寛彦(日蓮宗医療問題研究会)
研究主題1)二十一世紀へ向けての信徒組織の拡充
(信徒青年会の結成へ向けて)
2)教義の現代化(教義を分かりやすく未信徒へ伝える方法とは)
3)信徒の安心(信徒の臨終に望んで、正しい安心を示し得るか)
)第十七回九州教区教化研究会議
六月十一・十二日 熊本市KKRホテルにて開催テーマ「誓願」
基調講演「宗祖の誓願を現代にどう生かすか」
石川浩徳(現宗研所長)
分科会共通テーマ「新しい布教の方法」
第一分科会「自己開発セミナー」
第二分科会「情報化社会への対応」
第三分科会「医療と布教」
)第二十七回近畿教区教化研究会議
七月二日神戸市兵庫県教育会館
統一テーマ「お題目総弘通運動を推進しよう」
本年度テーマ「創価学会を折伏する『私達の唱えるお題目と創価学会の唱えるお題目の違い』論に決着を」
授業参観・分散会・パネルディスカッション
)第二十一回北海道教区教化研究会議
八月二十六日 函館市実行寺にて開催
討議テーマ「今一度、創価学会を考える」
基調講演「変貌する創価学会」
早坂鳳城(現宗研主任)
体験談「小樽問答所感」
峰尾宣涌(法華宗宣誠寺住職)
「北海道の現状について」
田中文教(札幌市光明寺住職)
)第十三回北陸教区教化研究会議
十月七日 福井市妙長寺檀信徒会館宝珠にて開催
記念講演「蓮如上人に学ぶ」
金龍 静(浄土真宗本願寺派円満寺住職)
第一部会「霊跡の護持を考える」
第二部会「いのちの尊さを考える」
)第十六回東北教区教化研究会議
十月二十一・二十二日 盛岡市ホテルリッチ盛岡にて開催
テーマ「宮沢賢治生誕百年その後〜二十一世紀における菩薩行とは〜」
基調講演「宮沢賢治生誕百年その後〜二十一世紀における菩薩行とは〜」
西山昌秀(東北教区長)
研究討議・パネルディスカッション
)第二十一回中部教区教化研究会議
十一月四日 愛知県一宮市一宮スポーツ文化センターにて開催
テーマ「二十一世紀に向かっての私達の誓願行」
基調講演「医療人から宗教家に求めるもの」
伊藤伸一(医療法人大雄会理事長)
第一分科会「誓願〜私は何をやっていますか」
第二分科会「高齢化社会と教師のあり方」
第三分科会「OA機器の活用について」
)第十五回千葉県教化研究会議
十二月三日 九十九里町サンライズ九十九里にて開催
テーマ「平成十四年・お膝元・千葉〜立教開宗七五〇年をめざして〜」
パネルディスカッション
)第二十二回山静教区教化研究会議
十二月三日 山梨県南巨摩郡増穂町いち柳ホテルにて開催
テーマ「新時代における心の豊かさを考える〜現代青少年の心の問題と教師との関わり」
基調講演「若者と『精神世界』の問題」
高橋紳吾(東邦大学医学部講師)
パネルディスカッション
2、研究・調査活動
1)新宗教研究・寺院調査・伝道教団研究の各プロジェクトにおいて、それぞれ調査・研究を進めた。
)新宗教研究プロジェクト(中濃教篤顧問、伊藤立教嘱託、石川修道・貫名英舜・影山教俊・中井本秀・岩渕真永・望月昌光各研究員)
日蓮正宗の信徒団体から派生する新興教団の研究と資料の収集と報告書を作成した。
)寺院調査プロジェクト(小川英爾・渡部公容各嘱 託、平井良昌・松脇行眞・小澤恵修・灘上智生各研究員)
平成八年度に実施した福岡市都市寺院調査の最終まとめ報告書作成の作業を行なった。
)伝道教団研究プロジェクト(井本学雄・久住謙是 各顧問、伊藤立教・宮淵泰存・奥田正叡・岩本泰寛各嘱託、石川修道・岩渕真永・中井本秀・馬渡竜彦各研究員)
本宗の伝道組織を歴史を踏まえて研究し、教団の活性化を計る為に佐渡ヶ島の調査を行なった。
2)中央教研部会別研究
)日蓮宗医療問題研究会(蟹江一肇顧問、柴田寛彦・奥田正叡・古河良晧・山口裕光・渡部公容各嘱託、今田忠彰)
五月二十一・二十二日、日蓮宗ビハーラ講座カリキュラム内容検討のため身延山病院・深敬園・養護老人ホーム功徳会を訪問した。平成十年二月四・五・六日、池上本門寺朗峰会館に於いて、平成九年度日蓮宗ビハーラ講座を開催した。
)青少年問題調査研究会(龍沢泰孝嘱託、影山教俊・小澤惠修各研究員)
六月二十四日、いじめ問題の資料・現況報告と今後の調査研究のあり方について話し合いを行なった。
3)研究講座・教化学研究集会・研究懇談会を開催した。
平成九年二月二十七日、第二十八回教化学研究集会を大阪市雲雷寺にて開催した。
「政治と宗教〜世紀末から二十一世紀にかけて」
乙骨正生(ジャーナリスト)
平成九年三月三十一日、公開講座教団研究セミナーを東京都新宿区常圓寺にて開催した。
「法華経教団と涅槃経教団」
望月良晃(文学博士・柴又帝釈天住職)
五月十五日、第二十九回教化学研究集会を東京都新宿区常圓寺にて開催した。
「宗祖の誓願としての立正安国」
浅井円道(文学博士・立正大学名誉教授)
4研究発表
第五十回日蓮宗教学研究発表大会にて研究発表を行なった。
「日蓮本仏論の構造と問題点について」
早坂鳳城(現宗研主任)
「日蓮聖人の世界観2」三原正資(現宗研嘱託)
「京都鷹峰檀林の宝物」奥田正叡(現宗研嘱託)
「日蓮聖人『立教開宗』における妙見尊と虚空像菩薩の関係」石川修道(現宗研研究員)
「天台止観に見られる二種の身体観について〜摩訶止観を中心にして〜」影山教俊(現宗研研究員)
「現代の新宗教における『終末論』について」
貫名英舜(現宗研研究員)
5研究例会
研究員が各自のテーマに沿って研究・調査を行ない、その成果を日蓮宗教学研究発表大会にて研究発表をするために、前項の各研究員がその研究の一部を発表し、研究の一助とした。
前項以外に研究発表を行なった研究員の発表テーマと発表者は、以下の通りである。
「台湾仏教事情」蓑輪顕量
「教化学の必要性について」影山教俊
「社会教化の現状」松井教一
「淳君殺人事件を考える」望月昌光
「女性と教育〜寺庭婦人を中心として」
田島辨正
「生命に介入する先端科学技術」灘上智生
五月二十三日、「海外布教の現状と課題」と題して国際開教室木内隆志主任を講師として招き研修を行なった。
六月二十五日、平賀本土寺を訪問し、「日像菩薩の誓願」と題して河上和光貫首の講義並びに宝物拝観等の研修を行なった。
3、出版・資料収集
1「現代宗教研究」第三十二号を編集し、全教師に配付した。
2教団史研究資料の一つとして、各種資料より「平成八年日蓮宗年表」を作成し、配付した。
3現代教学・新宗教各プロジェクト会議報告を小冊子とし、全教師に配付した。
4新宗教関係資料を収集し、保管した。
5各種伝道教化に関する資料を収集し、保管した。
6伝道・教化・研究に必要な図書を購入した。
7今年度購入・寄贈図書のコンピュータ管理のための蔵書整理とデータ作成を行った。
8布教・教化・伝道に関するビデオを購入し、保管した。
4、研究交流・会議
1六月二十三日、第十二回「教化センター連絡会議」を開催した。会議では、各センター発行の布教・教化・伝道資料の交換が行われるとともにセンター運営に関する問題点と各センター間の交流推進について話し合われた。
2四月九日、駒沢大学にて曹洞宗教化研修所当番主催による「第十七回各宗教化関係研究機関交流会」に参加した。今回は「仏教と環境問題」をテーマに各教団の取り組み方や基本姿勢について発表し、併せて意見交換を行ない、仏教者が踏み出していくべき未来への展望と具体的な方途を模索した。また、各教団・研究所発行の関係資料を交換し研究交流を深めた。
3顧問会議・嘱託会議・研究員会議を開催し、研究所並びに研究のあり方などについて討議し、内容の充実に努めた。
4教区・管区主催の各種研究会議・研究会などに出席した。
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