日蓮宗 現代宗教研究所
Nichiren Buddhism Modern Religious Institute
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  平成八年度現代宗教研究所事業報告
1、教化研究会議
 (1)第二十九回中央教化研究会議
  期  日 平成八年九月五日(木)・六日(金)
  会  場 東京ヒルトンホテル
  宿  泊 東京ヒルトンホテル
  参加人数 一七二名
  開催趣旨
   @中央教化研究会議は、広く法華経教化について論議し、具体的方策を樹立することを目的に開催されます。
   A中央教化研究会議は、各管区の教区教研運営委員を中心として、教区・管区での教化活動の現状を話し合い、お題目総弘通運動推進に係わる諸問題を検討致します。
   B各部会での討議を通して、教学の現代化、教育問題、青少年教化等に取り組み、問題の把握、解決、教材資料の作成をめざします。
   C論談を通して、日蓮一門、地涌の菩薩としての意識をたかめます。
  統一テーマ
   「誓願」〜七五〇の向こうを視よ!〜
    来るべき二十一世紀の幕開けとともに迎える立教開宗七百五十年。六年後に迫ったその「時」を私たちは今、いかなる「誓願」を胸に迎えようとしているのだろうか。そして七五〇慶讃円成後の宗門にどのような展望を描いて明日を視ようとしているのか。教化活動の先鋒に立つ教師の視点から、あらためてその意義と実践を問う。
  全 体 会
   (1)パネルディスカッション
    問題提起「戦後五十年を検証し『誓願』を考える」   石川浩徳(現宗研所長)
    パネルディスカッション テーマ「誓願」
   (2)特集コーナー
    「人は宗教に何を求めるのか〜私がオウムをやめた理由」永岡辰也(元オウム真理教信者)
   (3)教化研修
    「国会議事堂見学並びに一乗会との対談」
            (宗教法人法他について)
  部  会
   第一現代教学部会
    「サウイフモノニ ワタシハナリタイ」
   第二現代教化部会
    「戦略構想パート2〜あなたは戦士たりうるか」
   第三現代教育部会
    「宗祖の誓願を心に刻むには」
     @あなたならどう育てますか?
     Aあなたにも心のかたちが見えますか?
   第四現代社会問題部会
    「お題目の実践〜ボランティア・オウム・ビハーラ」
  開催方式
   @部会制により会議を行う。
   A参加者は第一日目の部会プレゼンテーションにて一部会を選び、各部会毎に討議をする。
   B参加者は、事前に送付された会議資料・参考資料などをもとに準備をすすめる。
   C会議において討議されたものは、教区の教研会議の資料や今後の教化に役立てられるようにまとめる。
   D教化研究の一助として、情報施設及び宗教施設等を訪問し、その教化方法等に役立てる。
   E各教区教研会議における成果の発表として、教区管区並びに教化センターで作成された教箋等の教化資料を会期中展示室を設けて展示する。尚、各寺院で発行のものは、各管区(教化センター)に委託して展示する。
  日  程
   第一日目 九月五日(木)
    受   付 九時〜九時三十分
    開 会 式 九時三十分〜九時五十分
    部会プレゼンテーション 九時五十分〜十時十五分
    パネルディスカッション 十時十五分〜十二時十五分
    昼   食 十二時十五分〜十三時
    部会別討議 十三時〜十七時
    懇 親 会 十八時〜二十時
   第二日目 九月六日(金)
    朝   食 七時三十分〜九時
    全体会議 九時三十分〜十時
    特集コーナー 十時〜十一時十五分
    閉 会 式 十一時十五分〜十一時三十分
    出   発 十一時四十五分
    教化研修 十三時〜十五時
    解   散 十五時
  参 加 者
   宗務所長より推挙委嘱された教区教研運営委員、或いは各部会に関心があり継続して取り組める管内教師(管区二名)。
 (2)教区教化研究会議
  十数区にて開催した。開催日時・テーマ
  イ)第十六回九州教区教化研究会議
   平成八年三月二十六日 宮崎市ホテル浜荘にて開催
   テーマ「日蓮宗と新興宗教」
  ロ)第二十回中四国教区教化研究会議
   六月十三・十四日 松江市ホテル一畑にて開催
   主題設定「私にできる檀信徒の青少年教化」
   研究主題「二〇〇二年に日蓮宗檀信徒青少年全国大会を仮定してその企画書を作成し、今私が何をなすべきかを考える。」
  ハ)第二十六回近畿教区教化研究会議
   七月二日 京都市妙顕寺にて開催
   統一テーマ「お題目総弘通運動を推進しよう」
   本年度テーマ「日蓮宗教師 実践教化マニュアルを作成しよう」
  ニ)第二十回北海道教区教化研究会議
   八月二十二日 旭川市妙法寺にて開催
   討議テーマ「日蓮宗における戦後五十年を振り返る」…教義上の諸問題を考える…
  ホ)第十三回北陸教区教化研究会議
   十月四日 佐渡郡佐和田町ホテル八幡館にて開催
   基調講演「佐渡と不受不施について」
  ヘ)第十五回東北教区教化研究会議
   十月二十四・二十五日 弘前市法華クラブ弘前店にて開催
   テーマ「人権にかかわる諸問題とその対策」
  ト)第二十一回山静教区教化研究会議
   十一月十五日 富士市文化会館ロゼシアターにて開催
   テーマ「宗教法人法の改正と寺院運営について」
  チ)第二十回中部教区教化研究会議
   十一月二十一日 名古屋市弥生会館にて開催
   テーマ「誓願―二十一世紀に向かって我々は何をなすべきか」
  リ)第十七回九州教区教化研究会議
   十一月二十六・二十七日 福岡市博多エクセルホテル東急にて開催
   テーマ「私たちの誓願を語ろう」―立教開宗七五〇年を間近にひかえて―
  ヌ)第二十一回京浜教区教化研究会議
   十二月三日 新宿区常圓寺にて開催
   テーマ「増殖する法華系カルト教団―その状況と対応―」
  ル)第十四回千葉県教化研究会議
   平成九年一月十七日 千葉市ホテル・パシフィック千葉にて開催
   テーマ「『いのり』〜地涌の菩薩、日蓮大聖人の弟子としての意識の向上〜」
2、研究・調査活動
 (1)新宗教研究・寺院調査・現代教学研究の各プロジェクトにおいて、それぞれ調査・研究を進めた。
  イ)新宗教研究プロジェクト(中濃教篤・石川教張各顧問・伊藤立教嘱託・石川修道・貫名英舜・影山教俊・中井本秀・岩渕真永・望月昌光各研究員)
 日蓮正宗の信徒団体から派生する新興教団の研究と資料の収集を行った。
  ロ)寺院調査プロジェクト(小川英爾・渡部公容各嘱託・小澤恵修・平井良昌・松脇行眞・灘上智生各研究員)
 昨年度実施した福岡市の都市寺院調査のうち、今年度は中間奉告として、本宗寺院の現状と教師の側の認識に対するアンケート調査を中心にまとめ、報告書作成の作業を行った。
  ハ)現代教学研究プロジェクト(影山教俊・貫名英舜・松井教一・灘上智生各研究員・町 行象・渋澤光紀)
 各自がそれぞれのテーマに沿って研究活動を発表し、意見交換を行って研究の一助とした。また、各自の研究成果をまとめ現代教学についての小冊子報告書を作成した。
  ニ)伝導教団研究プロジェクト(井本学雄・久住謙是各顧問・伊藤立教・宮淵泰存・奥田正叡各嘱託・石川修道・岩渕真永・中井本秀・馬渡竜彦各研究員)
 本宗の伝道組織を歴史を踏まえて研究するための基礎資料調査として中村檀林に於ける予備調査、北への伝道者としての中老日門、日弁、天目上人等の事跡調査を行った。
 (2)他教団研究プロジェクト
   プロジェクト報告書として発行された『日蓮宗の近現代―他教団対応のあゆみ』を基礎資料として、明治以降の近代日蓮教団史の研究を行った。
 (3)中央教研部会別研究
  イ)日蓮宗医療問題研究会(蟹江一肇顧問・柴田寛彦・奥田正叡・古河良晧・山口裕光・渡部公容各嘱託)
 平成九年二月五・六・七日池上本門寺・朗峰会館に於いて、「日蓮宗ビハーラ講座」を開催した。
  ロ)通信プロジェクト(宮淵泰存嘱託・田島辨正各研究員・春日光昭)
 日蓮宗情報ネットワークシステム「ロータス通信」のネット内の充実と会員の勧誘につとめ、試験運用としての報告書をまとめた。
 (4)研究講座・教化学研究集会・研究懇話会を開催した。
  イ)平成八年三月二十五日、第二十六回教化学研究集会を広島県福山市良縁閣にて開催した。
   「日蓮宗、その戦後五十年間の教化をふりかえる」
             石川浩徳(現宗研所長)
   「教化とカウンセリング」
    渡部公容(身延山大学助教授・現宗研嘱託)
   パネルディスカッション「二十一世紀の教化に向かって」
  ロ)五月十六日、第二十七回教化学研究集会を東京都新宿区常圓寺にて開催した。
   「日蓮聖人の国家観〜立正安国論を中心として〜」
     勝呂信静(文学博士・立正大学名誉教授)
  ハ)平成八年三月十二日、公開講座教団研究セミナーを東京都新宿区常圓寺にて開催した。
   「新宗教と既成教団の違い〜伝統宗門の長所を見直そう〜」
      松本修明(西山本門寺東京布教所主管)
  ニ)十月二十三日、公開講座日蓮教団セミナーを東京都新宿区常圓寺にて開催した。
   「宗教法人法の改正と新宗教の動向について」
             中濃教篤(現宗研顧問)
 (5)研究発表
   第四十九回日蓮宗教学研究発表大会にて研究発表を行った。
  「河口慧海の日蓮教学批判について」
              早坂鳳城(現宗研主任)
  「法華経と宮沢賢治の『銀河鉄道の夜』」
              三原正資(現宗研嘱託)
  「日本人の仏教受容の一考察」
             蓑輪顕量(現宗研研究員)
  「現代教学の方向性と問題点のスケッチ」
             松井教一(現宗研研究員)
  「波木井郷の歴史について―玉葉・安元二年十一月十一日条を見て―」
             石川修道(現宗研研究員)
  「カルト(セクト)認定の問題―フランス国民議会ジャック・ギュイアール レポート―」
             貫名英舜(現宗研研究員)
  「現代における『信』と『学』と『化』の三極構造への検索―その2―」
             小沢恵修(現宗研研究員)
  「天台の実相観―特に空観史上における『円融三諦』の意義について―」 岩渕真永(現宗研研究員)
  「仏教と物理学の類似点について(2)」
             灘上智生(現宗研研究員)
 (6)研究例会
  イ)研究員が各自のテーマに沿って研究・調査を行い、その成果を日蓮宗教学研究発表大会にて研究発表をするために、前項の各研究員がその研究の一部を発表し、研究の一助とした。
  ロ)前項以外に研究発表を行った研究員の発表テーマと発表者は、以下の通りである。
   「日蓮聖人の出自と宗祖の人脈について」
石川修道 
   「仏教論理学について」中井本秀 
   「文献データベース構築について」馬渡竜彦 
   「天体の実相観〜言説による陥穽を避ける趣向について〜」岩渕真永 
  ハ)十二月四日、「差別用語とその事例について」と題して、人権対策室前田幸廣主任を講師として招き人権に関する研修を行った。
3、出版・資料収集
 (1)「現代宗教研究」第三十一号を編集し、全教師に配付した。
 (2)教団史研究資料の一つとして、各種資料より「平成七年日蓮宗年表」を作成し、配付した。
 (3)新宗教関係資料を収集し、保管した。
 (4)各種伝道教化に関する資料を収集し、保管した。
 (5)伝道・教化・研究に必要な図書を購入した。
 (6)今年度購入・寄贈図書のコンピュータ管理のための蔵書整理とデータ作成を行った。
 (7)布教・教化・伝道に関するビデオを購入し、保管した。
4、研究交流・会議
 (1)六月二十六日、第十一回「教化センター連絡会議」を開催した。会議では、各センター発行の布教・教化・伝道資料の交換が行われるとともにセンター運営に関する問題点と各センター間の交流推進について話し合われた。
 (2)平成九年一月二十八日、宗務院にて第四回「『教区教化研究会議』連絡会議」を教務部と共催した。会議では、中央教研と教区教研との連携、また企画運営等の諸問題について意見交換がなされ、教化研究会議の一層の充実を目指して、各教区ごとの教研運営委員会と教務部・現宗研とにより企画運営していくことが話し合われた。
 (3)顧問会議・嘱託会議・研究員会議を開催し、研究所並びに研究のあり方などについて討議し、内容の充実に努めた。
 (4)教区・管区主催の各種研究会議・研究会などに出席した。


  

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