日蓮宗 現代宗教研究所
Nichiren Buddhism Modern Religious Institute
編集後記
▼阪神大震災とオウム真理教事件から明けて平成八年は、仏国土顕現と立教開宗七五〇年慶讃奉行に向けて明るく希望の年でありたいものです。
▼今回の現代宗教研究第三十号は、教化学研究に紙面が多くなり、伝道宗門に必要な教化学の確立に、華を添えるものとなりました。
▼小室裕充先生は、教化学のすすめの中で、どうしてもクリアしなければならない問題として、宗門は、教育勅語をとるのか、教育基本法をとるのか、また、伝統教団には、理念はあるけれど、組織論と運動論がない。寺院及び教師の意識調査を踏まえた上で、どういう教師像・檀信徒像・寺庭婦人像を求めるのかはっきりとさせるべきである。さらに、近代仏教史研究の必要性を述べられており、内容は多義であり、有意義なる講演でした。
▼立教開宗七百五十年慶讃のテーマは、「誓願」でありますが、石川教張先生の「釈尊の誓願はこの世を佛国土に浄めることであり、立正安国こそ釈尊の誓願を具現する誓願行の現実的な実践の道である」の指摘は、大変重要であり、「誓願とは何か」については、今後も問題意識をもって行くべきでありましょう。
▼稲葉尚範氏の都市開教にあたって、寺院の軽量化と、墓地を廃止し、法の本格的伝達に務めるべきと提言を頂きました。
▼長谷川泰弘氏は、海外布教には戦略が必要であることを述べられています。
▼島薗進先生の宗教復興の動きとして、宗教的要素の濃い運動ではあるが、宗教教団という形をとらない、精神世界の運動という傾向が見られることについては、今後の日蓮教団のあり方を考える上で、重要な講演であったと思います。
▼日蓮宗医療問題研究会の行ったアンケートは、ビハーラ講座開設について関心の高さを示すものとなりました。
▼都市寺院調査〔札幌編〕報告書が出来ました。今回の調査において、快くご理解とご協力を頂きました方々に、心より感謝の意を表します。
▼御講演をいただいた諸先生、また御執筆を賜りました各聖に心より御礼申し上げます。(早坂記)
Copyright (c)2001-2006 Nichiren Buddhism Modern Religious Institute. All Rights Reserved.