日蓮宗 現代宗教研究所
Nichiren Buddhism Modern Religious Institute
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所報第30号:294頁〜 平成七年度現代宗教研究所事業報告 ←前次→

平成七年度現代宗教研究所事業報告
1、教化研究会議
 1第二十八回中央教化研究会議
期  日 平成七年九月六日(水)・七日(木)
会  場 東京ヒルトンホテル
宿  泊 東京ヒルトンホテル
参加人数 一八三名
開催趣旨
@中央教化研究会議は、広く法華経教化について論議し、具体的方策を樹立することを目的に開催されます。
A中央教化研究会議は、各管区の教区教研運営委員を中心として、管区・教区での教化活動の現状を話し合い、第二期お題目総弘通運動推進に係わる諸問題を検討致します。
B各部会での討議を通して、教学の現代化、教育問題、青少年教化等に取り組み、問題の把握、解決、教材資料の作成をめざします。
C論談を通して、日蓮一門、地涌の菩薩としての意識をたかめます。
  全 体 会
1記念講演
 「救済宗教と現代社会」
島薗 進(東京大学教授)
2法話シミュレーション(演習会)
 テーマ「超能力ってなに?」
3教化研修 「真如苑」
  部  会
   第一現代教学部会
@ 「私たちの『安心』とは何か。突然死〜残された者へのアフターケアを通して考える」
A 「比較、検証!オウム・ハルマゲドンと『前代未聞の大闘諍』(撰時抄)」
第二現代教化部会
  「七五〇戦略構想〜二〇〇二年物語」
第三現代教育部会
  「真の僧を育てるには〜現代の出家について考える」
第四現代社会問題部会
 @「阪神大震災と本宗教師の対応」
 A 「オウム真理教……なぜ、現代の若者は、この¥@教にひかれたのか?」
  開催方式
@部会制により会議を行う。
A参加者は第一日目の部会プレゼンテーションにて一部会を選び、各部会毎に討議をする。
B参加者は、事前に送付された会議資料・参考資料などをもとに準備をすすめる。
C会議において討議されたものは、教区の教研会議の資料や今後の教化のハンドブックとして役立てられるようにまとめる。
D教化研究の一助として、情報施設及び宗教施設等を訪問研修する。
E法話シミュレーション(演習会)では、仮題を設定したシミュレーションを通して布教教化のための論理構成・説得の方法・法話の技術等を学ぶ。
  日  程
   第一日目 九月六日(水)
    受   付 九時〜九時三十分
    開 会 式 九時三十分〜十時
    記念講演 十時〜十二時
    部会プレゼンテーション 十二時〜十二時二十分
    昼   食 十二時二十分〜十三時
    部会別討議 十三時〜十七時
    懇 親 会 十八時〜二十時
   第二日目 九月七日(木)
    朝   食 七時〜八時三十分
    全体会議 八時三十分〜九時
    法話シミュレーション 九時〜十時十五分
    閉 会 式 十時十五分〜十時三十分
    出   発 十時三十分
    教化研修 十二時〜十四時四十五分
    解   散 十五時
  参 加 者
   宗務所長より推挙委嘱された教区教研運営委員、或いは各部会に関心があり継続して取り組める管内教師(管区二名)。
 2教区教化研究会議
  十教区にて開催した。開催日時・テーマは次の通りである。
(イ)第十二回千葉県教化研究会議
 四月五日 茂原市プラザヘイアン茂原にて開催
 テーマ 「檀家は信者であるか」現代の檀家制度を考える
(ロ)第十九回中四国教区教化研究会議
 六月十三・十四日 松山市道後プリンスホテルにて開催
 テーマ 「美しい地球を子供たちに残していこう」(家庭信行を通して我々に何ができるか?)
(ハ)第十九回北海道教区教化研究会議
 八月二十二日 札幌市経王寺にて開催
 テーマ「新々宗教は我々に何を問いかけたか?」
(ニ)第二十五回近畿教区教化研究会議
 十月三日 大阪市雲雷寺にて開催
 統一テーマ「お題目総弘通運動を推進しよう」
 本年度テーマ 「死をどうとらえ、どう教えるか」阪神大震災を見つめて
(ホ)第十四回東北教区教化研究会議
 十一月十六・十七日 秋田市秋田ビューホテルにて開催
 テーマ「パソコン通信【ロータス通信】にトライ」
(ヘ)第十九回中部教区教化研究会議
 十一月二十二日 岡崎市圓頓寺にて開催
 テーマ 「立教開宗七五〇年 慶讃事業の意義と本質を考えよう」
(ト)第十二回北陸教区教化研究会議
 十一月二十五日 鳳至郡門前町ビューサンセットにて開催
 統一テーマ 「新世紀に対応できる宗門機構の立て直しと、教師像を探そう!」
(チ)第二十回山静教区教化研究会議
 平成八年度二月二十日 中巨摩郡白根町白根桃源文化会館桃源にて開催
 テーマ 「新時代における心の豊かさを考える 教師と檀信徒との心のつながりを考える寺院活動を中心として 」
(リ)第十三回千葉県教化研究会議
 平成八年二月二十六日 安房郡天津小湊町ニュー小湊ホテルにて開催
 テーマ 「教化再考〜若者を引きつけた≠の宗教〜」
(ヌ)第二十回京浜教区教化研究会議
 平成八年二月二十六日 新宿区常圓寺にて開催
 テーマ「危機的時代状況における日蓮復興を目指して−悲しきかな、皆正法の門を出でて深く邪法に入る。(立正安国論)−」
(ル)第六回北関東教化研究会議
 平成八年三月二十八・二十九日 前橋市前橋東急インにて開催
 テーマ「僧侶ないし宗教者の在り方」
2、研究・調査活動
 1新宗教研究・寺院調査・現代教学研究の各プロジェクトにおいて、それぞれ調査・研究を進めた。
(イ)新宗教研究プロジェクト(貫名英舜・望月昌光各研究員)
  全国社会教化事業協会連合会の依頼により、オウム対策マニュアル作成に協力した。
(ロ)寺院調査プロジェクト(小川英爾・渡部公容各嘱託・小澤恵修・平井良昌・松脇行眞・灘上智生各研究員)
   「都市寺院調査札幌市寺院調査」のうち、昨年度の中間報告に引き続き、本宗寺院、市内新宗教、他宗教団体、葬儀社、霊園業者等の訪問調査をまとめ、報告書を作成した。また、引き続き都市寺院調査活動を実施するための準備をした。
(ハ)現代教学研究プロジェクト(間宮啓允嘱託・影山教授・松井教一・灘上智生各研究員・町 行象・渋澤光紀)
  各自がそれぞれのテーマに沿って研究活動を進めるとともに研究成果を発表し、意見交換を行って研究の一助とした。また、各自の研究成果をまとめ現代教学についての小冊子作成を目指して準備を行った。
 2中央教研部会別研究
(イ)日蓮宗医療問題研究会(蟹江一肇顧問・柴田寛彦・奥田正叡・古河良晧・山口裕光・渡部公容各嘱託)
  ビハーラ講座開設に向けて、日本福祉大学、中央福祉専門学校をはじめ老人保険施設等を訪問研修並びに調査を行い開設準備を進めた。また、第十回家庭児童相談室連絡協議会、第二十七回中央教化研究会議にて実施した「ビハーラ講座に関するアンケート」報告を行った。
(ロ)通信プロジェクト(宮淵泰存嘱託・田島辨正・岩本泰寛各研究員・春日光昭)
  平成五年度より開局した日蓮宗情報ネットワークシステム「ロータス通信」が三年目を迎え、ネット内の充実と会員の勧誘につとめ、通信の利便を図るとともに、今後の運用計画に関する試案の概要をまとめた。
 3他教団研究プロジェクト
   明治以降における日蓮宗と他教団・諸宗教との関わり方、対応のあり方について、平成五年度より三年計画にて研究項目に沿って三グループ(Aグループ「国家神道と日蓮宗」、Bグループ「日蓮門下各派と日蓮宗」、Cグループ「新宗教と日蓮宗」)に分かれて研究活動を行ってきたが、今年度は最終年度にあたり、報告書としてまとめ『日蓮宗の近現代 他教団対応のあゆみ』を発行した。
 4研究講座・教化学研究集会・研究懇話会を開催した。
イ平成七年三月二十九日、第二十四回教化学研究集会を愛知県名古屋市弥生会館にて開催した。
  「新宗教の海外布教戦略」
長谷川泰弘(立正佼成会海外布教課長) 
(ロ)六月一日、第二十五回教化学研究集会を東京都新宿区常圓寺にて開催した。
 「仏教教化学のすすめ」
小室裕充(真言宗智山派地蔵院住職) 
(ハ)平成七年三月十三日、公開講座教団研究セミナーを東京都新宿区常圓寺にて開催した。
 「都市開教の実態 現場からの視点 」
稲葉尚範(浄土真宗本願寺派開教専従員・藤沢市 恵 光 寺 住 職)
(ニ)十二月十五日、公開講座(日蓮宗現代宗教研究所創立三十周年記念講演)を東京都新宿区東京ヒルトンホテルにて開催した。
 「宮沢賢治と法華経」
分銅惇作(実践女子大学学長) 
 5研究発表
 第四十八回日蓮宗教学研究発表大会にて研究発表を行った。
 「日蓮聖人の世界観」三原正資(現宗研嘱託)
 「教相と観心の実証的な評価について 『天台小止観』の生理真理学的な考察を前提として 」
影山教俊(現宗研研究員)
 「仏教と物理の類似点について 特に量子論を通して 」灘上智生(現宗研研究員)
 「気について その二 」
平井良昌(現宗研研究員)
 「お題目総弘通運動の中間的評価と課題 戦後宗門運動史をふまえて 」
田島辨正(現宗研研究員)
 「パラダイム・シフトとニューサイエンス 現代の宗教動向の背景にあるもの 」
松井教一(現宗研研究員)
 「本宗における『寛容』の問題」
貫名英舜(現宗研研究員)
 6研究例会
(イ)研究員が各自のテーマに沿って研究活動を行い、その成果を日蓮宗教学研究発表大会にて研究発表をするために、前項の各研究員がその研究の一部を発表し、研究の一助とした。
(ロ)新たに教化学について共通のテーマとして、各自が資料を提出し話し合った。
3、出版・資料収集
1「現代宗教研究」第三十号を編集し、全教師に配付した。
2教団史研究資料の一つとして、各種資料より「平成六年日蓮宗年表」を作成し、配付した。
3他教団研究プロジェクトの研究報告として『日蓮宗の近現代 他教団対応のあゆみ』を編集し、全教師に配付した。
4日蓮宗現代宗教研究所創立三十周年記念式典にて開催された記念講演「宮沢賢治と法華経」(実践女子大学学長分銅惇作)の模様を教化シリーズとしてまとめ、全教師に配付した。
5新宗教関係資料を収集し、保管した。
6各種伝道教化に関する資料を収集し、保管した。
7伝道・教化・研究に必要な図書を購入した。
8今年度購入・寄贈図書のコンピュータ管理のための蔵書整理とデータ作成を行った。
9布教・教化・伝道に関するビデオを購入し、保管した。
4、研究交流・会議
1六月二十一日、第十回「教化センター連絡会議」を開催した。会議では、各センター発行の布教・教化・伝道資料の交換が行われるとともにセンター運営に関する問題点と各センター間の交流推進について話し合われた。
2平成八年一月三十一日、宗務院にて第三回「『教区教化研究会議』連絡会議」を教務部と共催した。会議では、地域教研会議の模様と地域教研にて討議されたことがどのように反映されているのか等についての報告がなされ、また中央教研と地域教研との連携、教研の企画運営等の諸問題について意見交換がなされ、教化研究会議の一層の充実を目指して、教研の有るべき方向性等が再確認され、各教区ごとの教研運営委員会と教務部・現宗研とにより企画運営していくことが話し合われた。
3平成八年二月二十二日、智山伝法院にて真言宗智山派智山伝法院当番主催による「各宗教化関係研究機関連絡協議会」に参加した。今回のテーマは「檀信徒の宗教環境と教化〜各宗の調査を起点として〜」のもと、意見交換がなされた。あわせて各宗団における教化活動の問題点と研究所、教化研究のあり方、将来への展望等について話し合った。また、各研究所発行の関係資料を交換し研究交流を深めた。
4顧問会議・嘱託会議・研究員会議を開催し、研究所並びに研究のあり方などについて討議し、内容の充実に努めた。
5教区・管区主催の各種研究会議・研究会などに出席した。
5、式典・祝賀会
 十二月十五日、日蓮宗現代宗教研究所創立三十周年式典・祝賀会を東京都新宿区東京ヒルトンホテルにて行った。
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