日蓮宗 現代宗教研究所
Nichiren Buddhism Modern Religious Institute
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所報第29号:313頁〜 編集後記 ←前

編集後記
▼平成七年一月十七日早朝、 兵庫県南部を襲った地震は
死者五千余人を出し、 戦後の震災としては最悪の被害と
なってしまいました。 昨年よりの北海道、 東北地方を中
心に発生した地震で罹災された方々とあわせて、 罹災地
の皆さまに謹んでお見舞い申し上げ、 お亡くなりになら
れた方々のご冥福を心からお祈り申し上げます。
▼現代宗教研究第二十九号をお届けいたします。
 今回の所報は、 これから将来に向けての教団の方向・
あり様はどうなるのかを真剣に考えていかなくてはなら
ない、 ということに示唆を与えてくれるものとなりまし
た。
▼井上順孝先生は、 現在の既成宗教と新宗教の布教態勢
を宗教システムという概念で論じつつ、 二十一世紀に宗
教界は大変な事態を迎えるだろうと述べられています。
おおえまさのり先生は、 地域性や時間性、 バイブル・経
典などを超えた精神の領域を一人ひとりがつかみとって
いくことによる、 人類宗教的なものがあらわれてくる可
能性を予見され、 また、 近藤千雄先生は、 生死を越えた
霊性に目覚めるスピリチュアリズムの時代が来るだろう
と予測されています。
▼人は人類宗教的な信仰を持つにいたるのでしょうか。
今までの宗教・宗派はそれまでの一手段にすぎなくなる
のでしょうか。 その時 「教団」 はどうあるのか。
▼貫名師の発表にあるカトリックの宗教対話と立正佼成
会の宗教協力という考え方は、 宗教界の一つの流れと捉
えていくべきなのでしょうか。
▼他教団研究プロジェクトが来年度研究成果を出される
という。 今までの日蓮宗と他教団・諸宗教との関わり・
対応の研究のみではなく、 将来に向けて教団の基本姿勢
とそのあり方を示していただけることを期待します。
▼都市寺院調査の中間報告ができました。 今回の調査に
快くご理解下さいました多くの方々のご協力に心より感
謝の意を表します。
▼御講演をいただいた諸先生、 また御執筆を賜りました
先生方に心より御礼申し上げます。      (木村記)

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