日蓮宗 現代宗教研究所
Nichiren Buddhism Modern Religious Institute
| 所報第29号:279頁〜 |
平成六年度事業報告 |
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平成六年度現代宗教研究所事業報告1、 教化研究会議
(1)第二十七回中央教化研究会議
期 日 平成六年九月六日 (火) ・七日 (水)
会 場 東京ヒルトンホテル
宿 泊 東京ヒルトンホテル
開催趣旨
@中央教化研究会議は、 広く法華経教化について論議し、 具体的方策を樹立することを目的に開催されます。
A中央教化研究会議は、 各管区の教区教研運営委員を中心として、 管区・教区での教化活動の現状を話し合い、 第二期お題目総弘通運動推進に係わる諸問題を検討致します。
B各部会での討議を通して、 教学の現代化、 教育問題、 青少年教化等に取り組み、 問題の把握、 解決、 教材資料の作成をめざします。
C論談を通して、 日蓮一門、 地涌の菩薩としての意識をたかめます。
全 体 会
(1)記念講演
「死と再生のプロセス〜 『チベットの死者の書』 にみる人が死んでからの四十九日間〜」
おおえ まさのり
(2)法話シミュレーション
(3)教化研修
「千鳥ヶ淵戦没者墓苑他」
部 会
第一現代教学部会
「私たちは先祖崇拝を超える事ができるか〜これからの日蓮宗の姿を考える」
第二現代教化部会
「教化の現在を考える〜葬儀について」
第三現代教育部会
「21世紀に向けての法器養成を考える」
第四現代社会問題部会
「日蓮宗僧侶はいかにして平和の意味を伝えるか」
「がん告知と日蓮宗僧侶の役割」
開催方式
@部会制により会議を行う。
A参加希望者は一部会を選び、 教務部宛に参加申し込みをする。 参加者には事前に会議資料・参考資料などを送付する。
B参加者は、 送付された参加部会のテーマ・討議内容・参考資料等をもとに準備をし、 開催当日は各部会毎に討議をする。
C会議において討議されたものは、 教区の教研会議の資料や今後の教化のハンドブックとして役立てられるようにまとめる。
D教化研究の一助として、 情報施設及び宗教施設等を訪問し、 その教化方法などを役立てる。
E法話シミュレーション (演習会) では、 仮題を設定したシミュレーションを通して布教教化のための論理構成・説得の方法・法話の技術等を学ぶ。
日 程
第一日目 九月六日 (火)
受 付 九時〜九時三十分
開 会 式 九時三十分〜十時
記 念 講 演 十時〜十二時
昼 食 十二時〜十三時
部会別討議 十三時〜十七時
懇 親 会 十八時〜二十時
第二日目 九月七日 (水)
朝 食 八時〜九時
法話シミュレーション 九時〜十時三十分
全 体 会 議 十時四十五分〜十一時三十分
閉 会 式 十一時三十分〜十一時四十五分
昼 食 十二時〜十三時
教 化 研 修 十三時〜十五時
解 散 十五時
参 加 者
宗務所長より推挙委嘱された教区教研運営委員、 或いは各部会に関心があり継続して取り組める管内教師 (管区二名)。
(2)教区教化研究会議
九教区にて開催した。 開催日時・テーマは次の通りである。
イ平成五年度京浜教区教化研究会議〈拡大運営委員会〉
四月五日 日蓮宗宗務院にて開催
テーマ 「京浜教区教化研究会議はいかにあるべきか」
ロ第十一回千葉県教化研究会議
五月十日 長生郡白子町サニーイン・むかいにて開催
テーマ 「育つ教団・育てる教師 行学林設立を中核とした教師養成システム確立の可能性 」
ハ第十八回中四国教区教化研究会議
六月十七・十八日 徳島市阿波観光ホテルにて開催
テーマ 「御本尊を中心に捉えた家庭信行について」 ニ第二十四回近畿教区教化研究会議
七月六日 豊能郡能勢町七寳寺にて開催
統一テーマ 「お題目総弘通運動を推進しよう」
本年度テーマ 「家庭内信行の充実 死をどうとらえ、 どう教えるか 」
ホ第十八回北海道教区教化研究会議
八月二十三日 網走市大盛寺にて開催
パネルディスカッション 「人権と社会教化」
ヘ第十三回東北教区教化研究会議
十一月十四・十五日 天童市天童ホテルにて開催パネルディスカッション 「『家と墓』 について」
ト第十一回北陸教区教化研究会議
十一月十五日 高岡市高岡商工会議所ビルにて開催
テーマ 「音楽法要のあり方 仏教讃歌を主体としての音楽法要 」
「いのちの尊さを考える ターミナルケアの実践 」
「今、 改めて教育制度の改革を考える」
「『祈り』 の形に於ける教化上の問題点」
チ第十八回中部教区教化研究会議
十一月十九日 松本市円乗寺にて開催
テーマ 「立教開宗七五〇年に向かって教学の現代化、 高齢化と医療問題等について宗門や教師の姿勢について語りあおう」
リ第十九回京浜教区教化研究会議
十二月六日 新宿区常円寺にて開催
テーマ 「『緊急報告 創価学会問題』 創価学会をめぐる現状から日蓮宗の未来と教化を考える勉強会」
ヌ十九回山静教区教化研究会議
平成七年度二月二十一日 田方郡伊豆長岡町ホテル富士見ハイツにて開催
テーマ 「新時代の寺院」
2、 研究・調査活動
(1)新宗教研究・寺院調査・現代教学研究の各プロジェクトにおいて、 それぞれ調査・研究を進めた。
(イ)新宗教研究プロジェクト (植田観樹・西片元證・山口裕光各嘱託・片野博義・勝呂昌信・渋澤光紀・貫名英舜各研究員)
数年にわたり活動を実施してきたが、 継続的に新宗教研究を行っていくためには、 その目的・方法等を見直し、 新たなメンバーによるプロジェクトの編成を行い、 テーマを設定してより深く研究すべき時期と判断し、 従来の活動は今年度をもって終了することとした。 そこで次期のステップに入るために、 今までの活動のまとめとして、 反省・成果・展望・プロジェクトの今後の活動のあり方等について話し合った。
(ロ)寺院調査プロジェクト (小川英爾嘱託・渡部公容・岩本泰寛・小澤恵修・早坂鳳城・平井良昌・松脇行眞各研究員)
昨年度実施した札幌市の都市寺院調査のうち、 今年度は中間報告として、 本宗寺院の現状と教師の側の認識に対するアンケート調査を中心にまとめた。 また引き続き報告書作成の作業を行った。
(ハ)現代教学研究プロジェクト (間宮啓允嘱託・渋澤光紀・影山教俊・松井教一各研究員・町 行象・高橋誠昌)
各自が日蓮教学とニューサイエンスとの関連をピックアップし、 それぞれのテーマに沿って研究活動を行い、 あわせて研究成果を発表し、 意見交換を行って研究の一助とした。 また、 六月二十八・二十九日、 研究例会と合同し、 体験研修として外来講師 (トータル・リコール研究所高橋実) を招きホロトロピック・ブレスワークを実修した。
(2)中央教研部会別研究
(イ)日蓮宗医療問題研究会 (蟹江一肇顧問・柴田寛彦・奥田正叡・古河良晧・山口裕光各嘱託・渡部公容研究員・斉藤大法)
継続的課題についての研究成果報告と討議を重ねるとともに、 @高齢者向け教化資料 (法話集、 パンフレット、 教師用マニュアル) の編集作業、 Aがん告知以後の精神的な支援についての社会的ニーズに鑑み、 第二十七回中央教研において 「日蓮宗ビハーラ講座」 開設を提言し、 その実現に向けて具体案を検討、 B釈尊・日蓮聖人の教えに根ざした 「尊厳死の宣言書」 カードの発行の具体化について検討した。
(ロ)通信プロジェクト (宮淵泰存嘱託・田島辨正・渋澤光紀・岩本泰寛各研究員・春日光昭)
一昨年度より実験開局をし、 昨年度より綜合企画部内に予算化され、 宗内ネットとして正式に開局したパソコン通信 「ロータス通信」 のネット内の充実と会員の勧誘につとめ、 通信の利便を図るため 「ロータス通信活用ガイドブック」 を作成した。
(3)他教団研究プロジェクト
明治以降における日蓮宗と他教団・諸宗教との関わり方、 対応のあり方について、 平成五年度より三年計画にて研究項目に沿って三グループ (Aグループ 「国家神道と日蓮宗」、 Bグループ 「日蓮門下各派と日蓮宗」、 Cグループ 「新宗教と日蓮宗」) に分かれて研究活動を行い、 本年度二年目にあたり中間報告を行った。 中間報告後は、 各グループごとに執筆分担に沿って研究活動を行った。
(4)研究講座・教化学研究集会・研究懇話会を開催した。
(イ)六月六日、 第二十三回教化学研究集会を新宿区常円寺にて開催した。
「ポスト・モダンの時代における宗教〜今、 世界の宗教は?〜」
ヤン・スィンゲドー (南山大学教授)
(ロ)平成六年三月十五日、 第六回教団論研究懇談会を新宿区常円寺にて開催し、 講師を招いて公開講座として講演を行い、 その後、 講演をうけて参加のメンバーとともに懇談会を実施し、 意見交換を行った。
「既成宗教と新宗教との布教態勢の違い」
井上順孝 (国学院大学日本文化研究所教授)
(5)研究発表
第四十七回日蓮宗教学研究発表大会にて研究発表を行った。
「妙宗本尊略弁考」 三原正資 (現宗研嘱託)
「臨終についての一考察」
望月昌光 (現宗研研究員)
「新宗教における 『宗教間対話』 の語義について」
貫名英舜 (現宗研研究員)
「仏教思想史の中の日蓮教学」
渋澤光紀 (現宗研研究員)
「気について」 平井良昌 (現宗研研究員)
「現代における 『信』 と 『学』 と 『化』 の三極構造への検索」 小澤恵修 (現宗研研究員)
「『法座』 という修行について 立正佼成会の場合 」 松脇行眞 (現宗研研究員)
「天皇本尊論について」 早坂鳳城 (現宗研研究員)
「成仏のリアリティー」 松井教一 (現宗研研究員)
「『摩訶止観』 「観病患境」 における治病の分類
天台止観に見られる 「気の生理学」 を前提として 」 影山教俊 (現宗研研究員)
(6)研究例会
(イ)研究員が各自のテーマに沿って研究活動を行い、 その成果を日蓮宗教学研究発表大会にて研究発表をするために、 前項の各研究員がその研究の一部を発表し、 研究の一助とした。
(ロ)前項以外に研究発表を行った研究員の発表テーマと発表者は、 以下の通りである。
「現代の宗教哲学 『宗教多元主義』 の理解のために」 貫名英舜
「仏教修行の理解の新視点〜天台小止観の理解の新視点〜」 影山教俊
「中世公家の法華信仰 室町期京都における談義聴聞 」 久古教秀
「不受不施派の展開について」 灘上智生
(ハ)六月二十八・二十九日、 現代教学研究プロジェクトと合同し、 体験研修として外来講師 (トータル・リコール研究所高橋実) を招きホロトロピック・ブレスワークを実修した。
(ニ)十一月二十九日、 駒沢大学にて開催された第三十四回教化学大会 (曹洞宗教化研修所主催) を聴講した。
3、 出版・資料収集
(1) 「現代宗教研究」 第二十九号を編集し、 全教師に配付した。
(2)教団史研究資料の一つとして、 各種資料より 「平成五年日蓮宗年表」 を作成し、 配付した。
(3)新宗教関係資料を収集し、 保管した。
(4)各種伝道教化に関する資料を収集し、 保管した。
(5)伝道・教化・研究に必要な図書を購入した。
(6)今年度購入・寄贈図書のコンピュータ管理のための蔵書整理とデータ作成を行った。
(7)布教・教化・伝道に関するビデオを購入し、 保管した。
4、 研究交流・会議
(1)六月二十一日、 第九回 「地域教化センター連絡会議」 を開催した。 会議では、 各センター発行の布教・教化・伝道資料の交換が行われるとともにセンター運営に関する問題点と各センター間の交流推進について話し合われた。 今回は特に九州教区に見られるセンター間の連合についての試みの一端が紹介され、 意見交換がなされた。
(2)平成七年三月二十日、 宗務院にて第二回 「『教区教化研究会議』 連絡会議」 を教務部と共催した。 会議では、 中央教研と教区教研との連携、 また企画運営等の諸問題について意見交換がなされ、 教化研究会議の一層の充実を目指して、 各教区ごとの教研運営委員会と教務部・現宗研とにより企画運営していくことが話し合われた。
(3)平成七年三月三日、 池上朗峰会館にて日蓮宗現代宗教研究所が当番となり 「各宗教化関係研究機関連絡協議会」 を開催した。 今回のテーマは 「各宗派における死後観とその教化」。 各宗派において死の教化をどのようにしているのか、 死後の世界をどのように教化しているかについて、 意見交換を行った。 あわせて、 各宗団における教化活動の問題点と研究所、 教化研究のあり方、 将来への展望等について話し合った。 また、 各研究所発行の関係資料を交換し研究交流を深めた。
(4)顧問会議・嘱託会議・研究員会議を開催し、 研究所並びに研究のあり方などについて討議し、 内容の充実に努めた。
(5)九月十六日、 平成六年度が昭和三十九年に現宗研が設立されて以来三十周年を迎えるにあたり、 顧問会議にてその三十年間にわたる現宗研の諸状況と研究・調査・教化資料作成などの諸活動を振り返り見つめ直すために 「現宗研三十年のあゆみ」 と題し座談会を開いた。
(6)教区・管区主催の各種研究会議・研究会などに出席した。
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