日蓮宗 現代宗教研究所
Nichiren Buddhism Modern Religious Institute
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所報第27号:223頁〜 平成4年度事業報告 ←前次→


  平成四年度現代宗教研究所事業報告

1、教化研究会議
(1)第二十五回中央教化研究会議
期日平成四年九月十日(木)・十一日(金)
会場朗峰会館
宿泊朗峰会館
開催主旨
@今回の中央教化研究会議は、第二十五回記念大会として開催されます。
A中央教化研究会議は、広く法華経教化について論議し、具体的方策を樹立することを目的に開催されます。
B中央教化研究会議は、各管区の教区教研運営委員を中心として、管区・教区での教化活動の現状を話し合い、第二期お題目総弘通運動推進に係わる諸問題を検討致します。
C各部会での討議を通して、教学の現代化、教育問題、青少年教化等に取り組み、問題の把握、解決、教材資料の作成をめざします。
D論談を通して、日蓮一門、地涌の菩薩としての意識をたかめます。
全体会
(1)記念講演
「新々宗教は若者をどのようにして集めたか」
松澤正博(インターカルチャー研究所主宰)
(2)ディベート
(3)教化研修
「阿含宗関東別院訪問研修」
部会
第一教学部会
「なぜ御本尊(お曼荼羅)をおまつりするのですか」
第二寺檀部会
「新しい寺檀関係を考える」
第三法器養成部会
「法器養成に通信ネットワークの利用を考える」「法器養成に関わる科学的考証と期間」
第四世代別教化部会
「お題目総弘通運動における家庭信行を問いなおす」
第五教化伝道ネットワーク部会
「ニューメディアの活用による、異体同心のネットワーキング」
第六社会問題部会
「仏教者の医療面への社会的貢献〜医療から仏教者への期待、尊厳死問題、ビハーラ等〜」
第七立正平和部会
「『立正平和』を検証する−過去を糾し現代社会に於ける立正平和の実践をさぐる」
開催方式
@部会制により会議を行う。
A出席者は一部会を選び、八月三日までに教務部宛に参加申し込みをする。参加者には、事前に会議資料・参考資料などを送付する。
B出席者は、送付された参加部会のテーマ・討議内容・参考資料などをもとに準備をし、開催当日は各部会毎に討議をする。
C会議において討議されたものは、教区の教研会議の資料や今後の教化のハンドブックとして役立てられるようにまとめる。
D教化研究の一助として、他教団を訪問し、その教化方法等を研修する。
Eディベート(模擬討論)では、仮題を設定したシュミレーションゲームを通して布教教化の為の論理構成・説得の方法・議論の技術や情報データの有効な使用法等を学ぶ。
日程
第一日目九月十日(木)
受付九時〜九時三十分
開  会  式九時三十分〜十時
講演十時〜十二時
昼食十二時〜十三時
ディベー十三時〜十四時三十分
部会別討十五時〜十七時三十分
記念祝賀懇親会十八時
第二日目九月十一日(金)
朝食七時三十分
部会別討八時三十分〜十時三十分
全 体 会 議十時四十五分〜十一時三十分
イ.部会報告
ロ.阿含宗関東別院訪問研修
ガイダンス
閉  会  式十一時三十分〜十一時四十五

出発十二時(車中昼食)
教 化 研 修十三時〜十五時
解散十五時
参加宗務所長より推挙委嘱された教区教研運営委員、或いは各部会に関心があり継続して取り組める管内教師(管区二名)。
(2)教区教化研究会議
十教区にて開催した。開催日時・テーマは次の通りである。
(イ)第十六回中四国教区教化研究会議
五月二十一・二十二日松江市水明荘にて開催
テーマ「考えよう過疎地における信行活動の問題点」
(ロ)第十四回九州教区教化研究会議
六月十五・十六日佐賀郡龍登園にて開催
テーマ「本音で語ろうお題目総弘通運動の活性化」
(ハ)第二十二回近畿教区教化研究会議
七月二日城崎郡立光寺にて開催
統一テーマ「お題目総弘通運動を推進しよう」
本年度テーマ「わが寺の信行会活動」
(ニ)第十六回北海道教区教化研究会議
八月二十五日旭川市妙法寺にて開催
記念講演「生者の仏道死者の仏法」
「臨死と死後の世界」
ディベート
(ホ)第九回北陸教区教化研究会議
十一月十七日新潟市ミナミプラザホテルにて開催
テーマ「お題目総弘通運動の具現としての実践的布教方法を語ろう」
(ヘ)第十六回中部教区教化研究会議
十一月二十七日岐阜市妙照寺会館にて開催
テーマ「お題目総弘通運動推進にあたってサンガ(教団)を考えましょう」
(ト)第五回北関東教化研究会議
十一月二十七・二十八日鬼怒川温泉グリーンパレスにて開催
テーマ「いのちを問う」
(チ)第十一回東北教区教化研究会議
平成五年二月四・五日仙台市ホテル法華クラブ仙台にて開催
テーマ「寺族とは何か」
(リ)第十八回京浜教区教化研究会議
二月五日墨田区法恩寺にて開催
テーマ「未来が見えますか見直そう!教化の原点を」
(ヌ)第十七回山静教区教化研究会議
二月五日浜松市名鉄ホテルにて開催
テーマ「ご本尊を考えよう」
2、研究・調査活動
(1)新宗教研究・寺院調査・お題目総弘通研究の各プロジェクトにおいて、それぞれ調査・研究を進めた。
(イ)新宗教研究プロジェクト(植田観樹・西片元證各嘱託・片野博義・山口裕光・勝呂昌信・渋澤光紀・貫名英舜各研究員)
新宗教に関する資料を収集するとともに、いまだ基礎資料を作成していない新宗教教団について資料作成の準備とその作業を行った。
(ロ)寺院調査プロジェクト(小川英爾嘱託・渡部公容・岩本泰寛・小澤恵修・早坂鳳城・平井良昌・松脇行眞各研究員)
前年度に引き続き、都市部・人口過密地における本宗寺院の現状と団地布教等の都市部に見られる布教方法、また新たなる開教の方策を考えるために、宗教問題全般を整理し、大都市に住む人々の意識と布教方法のズレを探るべく調査研究の準備を進めた。
(ハ)お題目総弘通研究プロジェクト(伊藤立教嘱託・古河良晧・田島辨正各研究員)
前年度までの研究成果をふまえ、「研究ノート」として、本宗における過去の宗門運動を総括し、その成果と課題を指摘するとともに、他教団の運動を参考にしつつ、宗門運動のあり方について、まとめる作業を行った。
(2)中央教研部会別研究
(イ)日蓮宗医療問題研究会を四回開催し、前年度に引き続き医療問題と教化法について研究を進め、今年度は特に法華経・日蓮聖人遺文、その他摩訶止観・天台小止観・梵網経等の医療関係にともなう経典等の内容を検討、集約し、次年度発表への準備を行った。
(ロ)通信プロジェクトでは、昨年来パソコン通信ネットワークの実験開局、準備を進め、五月三十一日に日蓮宗情報ネットワークシステム「ロータス通信」を実験開局し、全国教化センター連絡会議並びに中央教研第五伝道ネットワーク部会においてその可能性と今後の方向性を話し合い、情報提供と加入者勧誘とともに実働へ向けて準備を進めた。
(3)他教団研究プロジェクト
宗務総長よりの研究要請をうけて、明治以降における日蓮宗と他教団・諸宗教との関わり方と対応のあり方について、研究の進め方、研究項目の検討、研究期間、報告と研究成果の発表の仕方等について会議をもち、研究のための準備と研究作業を行った。
(4)研究講座・教化学研究集会を開催した。
(イ)五月八日、第十九回教化学研究集会を港区アジア会館にて開催した。
「どう説いたら人は法華経を理解できるか」
石川英輔(武蔵野美術大学講師)
(ロ)平成五年二月二十三日、第二十回教化学研究集会を小郡ホテルみやけにて開催した。
「二十二世紀の本門佛立宗を予測する|本門佛立宗の宗門のきりかえ運動とその後の展開|」
加藤淳真(本門佛立宗経王寺住職)
パネルディスカッション
「二十二世紀まで日蓮宗は生き残れるか|徹底討論、 未信徒の教化は、 誰が、 何処で、 どの様に|」
パネラー  加藤淳真(本門佛立宗経王寺住職)
石川教張(現宗研所長)
赤堀正明(現宗研主任)
司会渡邊義伸(山口県宗務所長)
(5)研究セミナー・研究懇話会・座談会の開催
(イ)平成四年三月三十一日、教団研究セミナーを品川区五反田ゆうぽうとにて開催し、左記の講演をしていただいた。
「死ねない時代の仏教〜教団は二十一世紀に生き残れるか!〜」 大村英昭(大阪大学教授)
(ロ)平成四年三月三十一日、第四回教団論研究懇談会を品川区五反田ゆうぽうとにて開催し、教団研究セミナーの講演をうけて、二十一世紀にむけて仏教には何ができるか、教団は何をするべきなのかについて、ディスカッションを行った。
(ハ)平成五年二月十日、第五回教団論研究懇談会を品川区五反田ゆうぽうとにて開催し、テーマ「宗門の教育を考える」のもと左記の発題をうけて、ディスカッションを行った。
「現宗研教育制度研究プロジェクト報告」
間宮啓允(現宗研嘱託)
田島辨正(現宗研研究員)
「お題目は、なお完成途上−現代における求道を考える−」
桐谷征一(立正大学講師・本納寺住職)
(6)研究発表
(イ)第四十五回日蓮宗教学研究発表大会にて研究発表を行った。
「小川泰堂の教化学」 石川教張(現宗研所長)
「妙宗本尊辯考」 三原正資(現宗研嘱託)
(7)研究例会
(イ)研究員が各自のテーマに沿って、その研究成果を発表し、意見交換を行って研究の一助とした。
発表テーマ
@「情報化社会と宗教」 小澤恵修
A「人権と差別構造〜プロローグ〜」 勝呂昌信
B「立正佼成会の青梅練成に参加してその体験を語る」 松脇行眞
C「修行による人格向上・資質の変化についてその2〜浄心行の生理学的研究〜」
影山教俊
D「人権と差別構造〜宿業論〜」 勝呂昌信
「『業論』について〜仏教学の立場より〜」
早坂鳳城
E「心霊主義の研究|歴史と概略|」 片野博義
(ロ)外来講師を招き、左記の研究会を開催した。
@六月二十三日
「精神と肉体の眠りをさますボディーワークの実践」倉富和子(インテグラル・アート研究
所ボディーセラピスト)
伊藤雄二郎(C+FWORKSHOP 講師)
A十一月二十五日
「『法華経』の差別的な語の意味について」
野本覚成(天台宗典編纂所編輯長)
(ハ)綜合企画部の「平成四年度宗勢調査」の調査項目原案まとめに協力した。
3、出版・資料収集
(1)「現代宗教研究」第二十七号を編集し、全教師に配布した。
(2)教団史研究資料の一つとして、各種資料より「平成三年日蓮宗年表」を作成し、配布した。
(3)新宗教関係資料を収集し、保管した。
(4)各種伝道教化に関する資料を収集し、保管した。
(5)伝道・教化・研究に必要な図書を購入した。
(6)今年度購入・寄贈図書のコンピュータ管理のための蔵書整理とデータ作成を行った。
(7)今年度より、布教・教化・伝道に関するビデオの購入を始め、保管した。
4、研究交流・会議
(1)六月二十五日、第七回地域教化センター連絡会議を開催した。会議では、各センター運営に関する問題点と各センター間の交流推進について話し合われた。今回は特に、パソコン通信の具体化にむけての試案として、五月三十一日に実験開局した日蓮宗情報ネットワークシステム「ロータス通信」について、その概要と試みが説明され、あわせてデモンストレーションを行い、パソコン通信開局までの解決すべき問題点とその方向性が話し合われた。
(2)平成五年三月五日、浄土宗東京事務所にて浄土宗総合研究所当番主催による「各宗教化関係研究機関連絡協議会」に参加した。テーマ「教化における死の問題」のもと、脳死・ターミナルケア、また葬儀等について意見交換を行い、あわせて各宗団における教化活動の問題点と研究所、教化研究の在り方、将来の展望等について話し合われた。また、各研究所発行の関係資料を交換して研究交流を深めた。
(3)顧問会議・嘱託会議・研究員会議を開催し、研究所並びに研究の在り方などについて討議をし、内容の充実に努めた。
(4)教区・管区主催の各種研究会議・研究会などに出席した。


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