日蓮宗 現代宗教研究所
Nichiren Buddhism Modern Religious Institute
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宗報 平成15年9月号 第186号 改訂 第18号

僧侶は法を説け、下種結縁せよ
現代宗教研究所長 久住謙是 

一、檀信徒はお題目の心で菩薩行
 布教活動の一端として、私ごとで恐縮だが、自坊の夏の行事を紹介させてほしい。
 それは、檀信徒の全面的な支援によるもので、一つは地元ライオンズクラブが主催するチャリティほうずき市の開催、もう一つは、都会の子・田舎の子子供会交流二泊三日の開催である。
 ほうずき市は七月十二日、寺の境内・駐車場を会場に第六回目、ほうずき市、植木・花市、バザール、大人・子ども向け模擬店、障害者施設製品販売コーナーなどが出店し、収益金は市の社会福祉施設へ寄付した。
 最寄りのJR駅にもPRコーナーが設けられ、地元のケーブルテレビにその賑わいが放映され、地域の風物詩となりつつある。
 さらに、子ども会交流会は、七月二十九日から三十一日まで、開基檀越の城下町、といっても新潟県下の山村、豪雪過疎の町の、五・六年生全員(二十三名)が、教育長さん外、役場職員・保護者の引率で来寺した。
 町と寺との歴史を学び、正座、合掌、唱題、読経の修行の指導を受け、そして、市内観光と遊びを楽しんだ。これらの催しは、檀信徒の自主的な協力によって実施されてきている。
 願うことは、地域に、子供達に、「お題目の寺」とご縁を結んでいただく契機になればということである。

二、僧侶は心田を耕すこと
 しかして、僧侶は最優先して法を説くことである。法を説くことに専念せよ、そのプロフェッショナルになれ、そのために、あらゆる手だて方策を考究すべきである。
 南無妙法蓮華経と唱えること、お題目に南無することが目的である。
 私たちの使命は、そのお題目を唱え伝えること、これを離れてはない。
 南無とは、お題目に生きる誓いであり、自己の人間性を高め、他者への思いやりに気づくことであろう。
 お題目に出会い帰依した者は、今生の救いのみならず、未来も保証される。魂魄の救済こそ、本当の人助けである。僧侶は、真理を説き心田を耕すことが第一義である、と心得るべきである。
 「身は軽く法は重し、身を死して法を弘む、」(涅槃経疏)と覚悟された宗祖日蓮聖人の願いの実現を、現代にお手伝いさせていただくのである。
 そして檀信徒は、お題目の心を持つことで、おのずから他者への思いやりが実践されるようになったところに、仏国土実現の第一歩がある。
 四海帰妙がいつの日にか達成することを祈り、今、するべきことを行うべきである。
 「常の所行は題目を南無妙法蓮華経と唱うべし」(定遺二〇二頁)
と、社会浄化の菩薩行に精進すべきである。
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