日蓮宗 現代宗教研究所
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宗報 平成18年4月号 第217号 改訂 第49号

「新宗門運動へのアプローチ」
 2月23日開催の第30回山静教区教化研究会議は、「新宗門運動へのアプローチ〜プランナーはあなたです〜」がテーマでした。
 プランナー石川哲也講師の基調講演「企画するということ」は、示唆に富む内容でしたので、要点を列記して、ご参考に供します。

1、「自坊のマーケティング」や新宗門運動推進プランニングの前に
   起―問題提起の確認
   承―現状把握
   結―問題点の把握と方向付け
   縁―具体的な企画の提案

2、課題解決型布教伝道マーケティング戦略フロー…新宗門運動を成功させるために
 (1)ステップ1 市場環境分析
  まる1社会環境分析 まる2自坊サービス分析 まる3地域分析 まる4他宗派競合分析 まる5生活者分析 まる6チャネル分析(スタッフと外との関係) まる7コミュニケーション分析(どんな話をしているか)
 (2)ステップ2 問題点と市場機会の発見(仮題設定)
  まる1SWOT分析
   Strength(強み)
   Weakness(弱み)
   Opportunity(機会・チャンス)
   Threat(脅威)
 (3)ステップ3 目標の設定
 (4)ステップ4 ターゲットの設定
 (5)ステップ5 コンセプトの設定
 (6)ステップ6 問題解決の方向性
 (7)ステップ7 具体施策

3、2の具体例
 (1)ステップー 市場環境分析(自坊をめぐる現状を把握する)
  まる1社会環境分析(寺を取り囲む社会全般の動向を知る) まる2自坊サービス分析(現在の自坊について知る) まる3地域分析(寺に対する生活者の意識・ニーズを知る) まる4他宗派競合分析(他の寺院や、寺院に替わる役割を果たしているものを知る)
 (2)ステップ2 問題点と市場機会の発見(仮題設定)
  まる1SWOT分析
   S…自坊の強み…広い、駅から近い、自然が多い、歴史がある
   W…自坊の弱み…駅から遠い、人が少ない
   O…寺のチャンス…高齢者の増加、坐禅や写経への注目
   T…寺への脅威…檀家の減少、墓への意識変化
 (3)ステップ3 目標の設定(知ってもらう、来てもらう、檀家になってもらう)
 (4)ステップ4 ターゲットの設定(高齢者、地域居住者、ファミリー世帯)
 (5)ステップ5 コンセプトの設定(街の和風サロン)
 (6)ステップ6 問題解決の方向性
 (7)ステップ7 具体施策

4、基調講演要旨
 (1)人々が「そういうことをしたい」の31か条
  まる1遊ぶこと まる2楽しくやること まる3喜ぶこと まる4笑うこと まる5恋する・愛すること まる6おいしいこと まる7快適なこと まる8ふれあうこと まる9出会うこと まる10付き合うこと 11打ち解けること 12なじむこと 13溶け込むこと 14安らぐこと 15跳ね回ること 16見たり、見られたりすること 17変わること 18おしゃれすること 19散歩すること 20話し合うこと 21初めての人に語りかけること 22寄り添うこと 23美しいと思うこと 24感動すること 25わくわくすること 26抱き合うこと 27いっぱい、同時にしたいことがあること 28思いめぐらすこと 29確かめ合うこと 30集まること 31居心地のよいこと
 …こんな人生を手助けしたい
 (2)キャンペーン推進の3か条
  まる1足元を見つめて歩き、強い心を まる2周囲を見渡して歩き、やさしい心を まる3遠くを見通して歩き、美しい心を
 (3)運動推進・企画運営の10か条
  まる1企画力(人まねでないこと。それぞれのオリジナリティーを大切に) まる2読解力(理解する力、周囲の風景を知ること。よく歩くこと。線ではなく面で歩くこと) まる3単独力(他人に頼らず歩くこと。人の後ろではなく、前を歩くこと。一人でも行う力を持つこと) まる4歩行力(もっと長く、もっと広く、もっと遠く、もっと大きく歩くこと。そのためには1に知力、2に気力、3に体力) まる5管理力(カネとモノはできるだけ少なく。カネのかからない布教の推進。工夫の努力) まる6記録力(左手にバイブル、右手にペン。優れた発想はメモから始まる。多くの人の声をしっかりと聞く) まる7会話力(積極的に話しかける。相手の身になって話をする。そこに生まれるコミュニケーションを通じて多くの情報を手に入れる) まる8見聞力(好奇心のアンテナを高く掲げる。貪欲に情報を手に入れる。旅人の視点に立ってよく見聞きする。生活者の視点に立ってよく見聞きする) まる9踏破力(歩いたら、そのことをマッピングする。そのことをレポートする。喜び、楽しみ、感動、苦悩等々) まる10脱出力(どんな悪条件に遭遇しても、計画通りコトを推進する決断力と勇気を持つ)
 (4)プラン
  まる1「研究会」をつくる(布教の総合プロデューサー)=数人で始めるがよい まる2「コース」や「道標」をつくる=「オリジナリティー」のあるものが望ましい まる3「コースマップ」や「ガイドライン」をつくる=「言語」の理解 まる4「支援センター」や「案内所」をつくる=相談や情報の提供 まる5「宿」探しと「宿」起こし=「とまり」のシステムをつくる まる6「サークル」と「ガイド」を養成する=会報や案内書の作成 まる7「専門のエージェント」 まる8「推進委員会」をつくる=事業の積極的推進
 (5)石川教張師提唱の伝道布教の基本としての4P
  まる1プレゼンテーション(表現) まる2パフォーマンス(能力) まる3プロフェッショナル(専門・特殊) まる4フィロソフィー(思想・哲学・信条)
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