日蓮宗 現代宗教研究所
Nichiren Buddhism Modern Religious Institute
| 宗報 平成14年11月号 第176号 改訂 第8号 |
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インターネットでの会議
日蓮宗現代宗教研究所 デジタルプロジェクトチーム
本年六月二十日の九州教研で現宗研伊藤主任に問い合わせがありました「ネット会議の可能性について」について、当プロジェクトチームで研究予定に入っているので後日ご報告を、と主任が答えました件につき、現段階での研究中間報告を致します。
インターネット接続環境のブロードバンド(広帯域)化によって、音声・映像を使用するといったコンテンツも増加してきました。インターネット電話というのも普及しており、テレビ電話のように使用することもできるようになってきました。
現宗研においても、中央教化研究会議での講演の模様をライブ中継したり、立教開宗七五〇年慶讃の清澄での宗門法要を中継したりと、いろいろと実験を行って参りました。今回、いくつかのツールを使用して、インターネットを利用して、離れた場所での会議の実験を行いました。
今回の実験で利用したのは、登録するだけで誰でも使用することのできるフリーソフトのヤフー・メッセンジャー(Yahoo! Messenger)、ウィンドウズ・ネットミーティング(Windwos NetMeeting)を使用しました。また、市販ソフトのVチャット(Vchat)の体験版がありましたので、Vチャット体験版での実験も行いました。また、今回の実験は、ウィンドウズ環境において行っております。
ヤフー・メッセンジャーは、ヤフー・ジャパンに於いて、無料配布しているメッセンジャーソフト(簡単に登録している仲間とメッセージを交わすことができるソフト)です。メッセンジャーソフトにおける、一般的なメッセージのやりとりは、文字によるチャットで行います。チャットというのは、一つのソフト上に接続している人たちの間で会話を交わすようにメッセージを交換することで、接続している人たちの全員に、発言者の発言したメッセージを瞬時に届けることが出来ます。ヤフー・メッセンジャーのウィンドウズ版の最新版のものが、音声・映像によるチャットを行うことができるようになったので、試用してみました。パソコンにマイク(または、マイク端子と接続マイク)とスピーカー(または、音声出力端子と接続スピーカー)があれば、音声によるチャットは簡単に実現できます。また、ウェブ・カメラがあれば、映像も同時に配信することができます。カメラがなくても、映像を配信している相手の映像を見ることは可能です。
映像は、接続しているカメラの解像度にもよりますが、かなり鮮明に映し出されます。音声によるチャットは、音がとぎれがちになって、聞き取れないことがよくあります。音声だけを主として会議をすることは難しいかもしれません。重要な項目は文字によるチャットを併用するようにすれば、音声によるチャットでの会議も可能でしょう。
ウィンドウズ・ネットミーティングというのは、マイクロソフトが提供しているもので、最近のウィンドウズには標準で用意されています。メッセンジャーソフトとは少し異なり、会議を主としたものとなっています。そのために、文字によるチャットに加えて、通常の会議の時に使用されるホワイトボードと同様の機能や、ファイルを相手に転送したり、自分の使用しているアプリケーションを共有させたりすることが出来るようになっています。
音声によるチャットも行うことが出来るようになっていますが、音声によるチャットは、最初に会議に参加した二人でしか行えず、三人以上では行えません。また、映像も同様で、最初に参加した相手の映像しか見ることができません。映像・音声は明瞭でした。
ホワイトボードの機能は、会議への参加者全員に同じ画面を見せることができます。
通常の会議で使用されるホワイトボードを会議に参加している各人の画面上に置いているようなものです。ここには、マウスを使って自由に絵や文字を書くことが出来たり、画像ファイルを貼り付けたりすることができます。
ファイル共有という機能を使うと、自分が使用しているアプリケーションを自分のパソコン上で操作すると、会議に参加している相手の画面上でも同じことが行われるので、ファイルを使用して説明をするのが大変便利になります。また、ファイル転送の機能を使用すると、必要とされるファイルを簡単に相手に送信することができるようになります。
会議を主としているものだけに、会議を行うということに関しては使いやすく、機能も豊富になっています。ただ、映像・音声が参加者全員で使用するということができないのが残念に思います。
カメラとヘッドセット(マイクとヘッドフォンが一体となったもの)を購入したときに付いてきたVチャット体験版を利用して、有料(月額五百円)のソフトも試用してみました。
Vチャットは一〇人までが接続して、音声・映像によるチャットが出来るようになっているもので、専用のサーバーに接続して使用するようになっています。メッセンジャーソフトと同様に、文字によるチャットも行うことができます。これも同様に三人で使用してみました。専用のサーバーに接続するだけあって、音声はとても明瞭に聞こえました。ただ、タイムラグがかなり感じられましたので(一秒程度)、これに慣れればテレビ会議として十分使用できるものになると思います。ホワイトボードの機能も用意されています。また、おもしろい機能としては、自分の画像を配信するのに、カメラの画像だけではなく、マジックビューといって、画面上の任意の部分を配信することができるようになっている機能です。これを使えば、自分の画面上にあるものを相手に見せたい時に簡単に見せることができます。ただし、配信される画像が小さいのでそれなりにしか見えませんが。
以上、簡単に説明してきましたが、環境さえ整えば、インターネットでの会議も十分行えるようになってきたと思います。ただし、ブロードバンド環境及び高機能のパソコンが必要でしょう。古いパソコン、ISDN等の環境では難しいものがあると思います。
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