| 一 | 本書は、「日蓮聖人真蹟集成」所収の「注法華経」の釈文と、これに関連する三種類の「索引」を合纂したものである。 |
| 二 | 「釈文」は、能う限り忠実に原本の様態を再現することに努めたが、ただ「注法華経」の基幹たる本経の文は小字を以てこれを示し、却って聖注の文は比較的大字を使用して、両者の区別を明瞭にした。また裏面の聖注は、紙数の増大を抑えるため一頁二段組の方法を採用したが、表裏両面の関連を対象考察する便宜として、表面・裏面の一紙ごとに、その末尾に料紙の順番を附記した。 |
| 三 | 全巻を通じて、原文と同様に聖注各章を改行したが、その行に収容しきれない軸は、カ・ョの符合を附して次行または前行の余白にこれを記載した。 |
| 四 | 索引作製等の必要上御注記の一章ごとに番号を私加した。この番号は、各巻それぞれ一から始まり、表面は巻初より巻末へ、裏面は巻末より巻初へ次第している。なお、御引文について設問・標目の辞等を加えたまえるものは、同一番号の下にA・Bを附してこれを別ち、また、一連の御引文を途中で改行し、或は他処に隔離して記されたものは、T・U・V等の小番号を施してこれを明かにした。 |
| 五 | 聖注の錯綜せる箇所においては、↓↑△▼◎§等の符合を用いて御引文の継続を表わし、』を以てその終結を示した。 |
| 六 | 一般に使用されざる略字はこれを普通の文字に改め、また現在慣用されざる古文や異字体は、少数の例外(?=違・?=塵・?=蛇等)を除いて現行の字体に改めた。 |
| 七 | 聖注は殆ど全部が白文なので、読者の便を図って私に返点を加えた。但し本文の所々に散在する振仮名・送仮名は、聖注自体に存するものである。また、能う限り原典と対校し、異なる字句があれば脚注にこれを註記した。この対校に用いた原典は、大正新マ大蔵経・大日本続蔵経・日本蔵経・大日本仏教全書等、概ね現行諸本の所収に拠ったが一々にその出典を挙げる煩を避け、すべて「注法華経索引」記載の「出典」の項に譲った。 |
| 八 | 「索引」に関する凡例は、それぞれの巻首に別記してある。 |