日蓮宗 現代宗教研究所
Nichiren Buddhism Modern Religious Institute
発問(一)
宗祖日蓮大聖人、御歳十二歳にして清澄山に登られ、十六歳の折り、道善房に就いて得度、爾来凡そ二十年間に及ぶご研鑚、ついに釈迦牟尼世尊のご本懐を体得し、御歳三十二歳、清澄山頂に於いて立教開宗の大典を宣べ給う。諸天歓喜し法界円妙に潤う。その宣説の大法とはいかなるものぞ。願わくはその本義を教示し給え。
答釈
文永十年卯月二十五目、日蓮大聖人、当身の大事たる観心法門を顕発し給う『如来滅後五五百歳始観心本尊抄』に示して曰く、
「今末法の初め、小を以て大を打ち、権を以て実を破し、東西共に之を失し、天地顛倒せり。迹化の四衛は隠れて現前せず。諸天其の国棄てて之を守護せず。此の時地涌の菩薩始めて世に出現し、但妙法蓮華経の五字を以て幼稚に服せしむ。因謗堕悪必因得益とは是なり。」等云々。
日蓮大聖人、立教開宗の根本となされし法華経の教えは虚空会上に於いて久遠の本師釈迦牟尼仏より本化四菩薩の上首上行菩薩に別して付属されたる要法にして末代の衆生を救う良薬なり。末法悪世の今こそこの大法興隆して一切衆生を饒益すべき時なり。各つとむべし励むべし、南無妙法蓮華経。
発問(二)
宗祖日蓮大聖人、弘安五年十月十三日、池上に入涅槃し給うまで、不惜身命の御化導、遠く妙道を活し給う。その覚悟尋常に非ず。そも日蓮大聖人の弘教の志とは如何なるものなりや。これを教示し給え。
答釈
文永九年二月、日蓮大聖人魂魄となりて佐渡の国にわたり、雪中に著わし給う『開目抄』に曰わく、「詮ずるところは天もすて給え、諸難にもあえ、身命を期とせん。身子が六十劫の菩薩の行を退せし、乞眼婆羅門の責めを堪へざるゆへ。久遠大通の者の三五の塵をふる、悪知識に値ゆへなり、善に付け悪につけ法華経をすつる、地獄の業なるべし。本願を立つ、日本国の位をゆづらむ、法華経をすてて、観経等にっいて後生をごせよ、父母の頸を刎ねん、念仏を申さずわ。なんど種々の大難出来すとも、智者に我義やぶられずば用いじとなり。其の外の大難、風の前の塵なるべし。我日本の柱とならむ、我日本の眼目とならむ、我日本の大船とならむ、等とちかいし願、やぶるべからず。」等云々。
日蓮大聖人、御一代の御化導、大難四箇度、小難数知れず。正法の大旗を掲げて国家を諌め、毒鼓を轟かせて万民を教導す。三障四魔紛然として競い起こる中、法華経を色読し本化の事実を身を以て示し給う。久遠実成大恩教主釈迦牟尼如来の本願を継承し、三大誓願を発起して本化上行菩薩の再誕たる大任を全うし給う。これ将に宗祖日蓮大聖人出世の本懐なり。南無妙法蓮華経。
発問(三)
日蓮大聖人、虚空会上に直授の大法たる法華経、未来永劫に流布し、天下泰平にして国土安穏ならんこと万民の願いなりされば未来の教益について日蓮大聖人は如何に教示し給うや。願わくばこれを開示し給え。
答釈
建治二年七月二十一日、日蓮大聖人、三大秘法の妙義を顕発し給う『報恩抄』に示して曰わく、「日蓮が慈悲広大ならば、南無妙法蓮華経は万年の外未来までもながるべし。日本国の一切衆生の盲目をひらける功徳あり。無限地獄の道をふさぎぬ。此の功徳は伝教天台にも超え、龍樹・迦葉にもすぐれたり。極楽百年の修行は穢土の一日の功に及ばず、正像二千年の弘通は末法の一時に劣るか。是はひとへに日蓮が智のかしこきにはあらず。時のしからしむる耳。春は花さき、秋は果なる、夏はあたたかに、冬はつめたし。時のしからしむるに有らずや。」等云々。
日蓮大聖人、自らの苦を忍びて一切衆生を救わんとの大慈悲は功徳無辺なり。一切衆生の苦悩を代受し堕地獄の道を塞ぎ給う。
御題日は一大事の秘法にして末法万年救護の憲教なり。功徳広大にして三世十方に遍満し、常寂光土の妙相を現ず。
これ、即ち、宗祖日蓮大聖人、立教開宗の本旨なり。爾来本化の香風今に伝えて七百五十年なり。
大いなるかな法恩、如何が讃ぜん、如何が讃ぜん、南無本化上行宗祖日蓮大聖人。大慈大悲御報恩謝徳。
南無妙法蓮華経。
Copyright (c)2001-2002 Nichiren Buddhism Modern Religious Institute. All Rights Reserved.